Thanks to * T.N ♂ & S.A ♂ & My Family *

12月になると、この歳になってもワクワクするのはなぜだろう?

クリスマスや大晦日、大掃除や正月、静まり返った元旦のお昼どき。自分の誕生日もあるし食べ物、TV番組、雪(最近は降らない)年末の街の雰囲気など・・

非日常のオンパレードだからなのか。昔、おばあちゃんが生きていた頃は大晦日の夜、年越しそばを食べた後くらいに(紅白とか始まる時間)

割り箸のような木の棒に白いギザギザの紙のついたもので(よく神棚とかにあるようなやつ。名称はわからない)家族1人づつ、頭の上でそれを振りながら

「来年も健康で元気に過ごせますように」みたいな事をお祈りして、一通り儀式がすむとそれを近くの空き地に行って土の上にさすのである。

そういう得体のしれないものに触れる機会が1年の中で一番多い時だったからなのかもしれない。大人になっていろんな事の得体が多少知れてくると

ワクワクの数も度合いも減っていくのかもしれない。そうすると得体が知れて「こういう事なんだ」と頭で決めつけていけばいく程ワクワクや楽しみの

少ない生活になってしまうわけだ。知る事は大事だけど、ちょっとわかってすぐ決めつけて固まっちゃうのがダメなんだろう。

いやいや、そんな事ではなくてただ単に変身願望みたいな事だ。大晦日カウントダウンをして12時になった瞬間から何かが変化して

「もう去年までのオレとは違うぜ!」「今年はオレはスゴイぞ!」「この瞬間から生まれ変わった!」みたいな・・・

だから今年中にいろんな事を片付けたり、新年にむけてがんばったり。後がないような緊張感。いまだに忘年会なんかがあるのはしょっちゅう会えない

人と会ったり、いつもいっしょにいる人と今年を振り返ったり、という事もあるけど「ワクワクを失わない為」という無意識の理由もあるかもしれない。

元旦の朝起きたらカフカじゃないけど、とんでもないものに変身してたら怖いなぁ・・・来年は酉年で僕の干支です。朝起きたら鳥になってたりしてね・・

「あけましておめでとう」「今年もよろしく」「わぁ。今年はおせちにフライドチキンだぁ!」息子はフライドチキンが大好物だ。

「私、油っぽいのはちょっと・・」と娘。「あれお父さんは?」「トイレじゃない?」と奥さん。「今朝、さばいたばかりだからおいしいわよ」

「揚げたてが冷めないうちに召し上がれ」「いただきま〜す」「パクッ」「うまい!」    変身した父親は家族の役にたったようだった。

どんなになっても揚げたて新鮮が一番!

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チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の組み合わせが決まりました。スゴイです。レアルマドリードvsユベントス/バルセロナvsチェルシー

マンチェスターユナイテッドvsACミラン/アーセナルvsバイエルンミュンヘン等など・・・このカードを見とけば、ほとんどOKだろう!

というような豪華な組み合わせです。FIFA最優秀選手にはロナウジーニョが選ばれました。これは誰もが納得するところでしょう。

さて、僕も前回の話しでフライドチキンになって食べられてたので人間として復帰するのに少々時間がかかりました。が、久々に復帰してみたら

今年も、もうおしまいではないですか・・・さぁ、これから今年もがんばるぞぅ! と思っていたのに・・残念。

でも、まだまだこれからです。今年は。 来年なんて来るか来ないかわかんない、あやふやなものにかまってはいられません。

それよりは、まず今年です。ようやくこの時期になって今年の目標が出て来ました。残り1週間をきったあたりで今年の豊富を語るっていうのも

なかなか○です。そして実行するのは来週(来年)ってことになるんでしょうか?

新札が不便な話しや近所にサミット、コジマ、伊勢丹クィーンズがオープンしたのはいいんだけど、大渋滞するようになった話しなど

いろいろあったのですが、まぁそれも別にイイかぁ・・・・クリスマスにかけて暴食した為、とても体調が悪いです。

でもなぜかのんびりムードの今日この頃です。最近寒くなってきたし風邪をひいてる人も多いです。健康に気をつけてみなさん良いお年をお迎えくださいね!

 

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雪 ! ************************************************************    RICOW/12*29*2004

雪 !! ***********************    RICOW/12*31*2004

「★ あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。★」こちらは相変わらずの暴食が続いておりますが、そちらは

いかがですか? 今年はお互い良い年にしましょうね! って誰に言ってるんだろう? そちらのあなたもこちらのわたしも良い1年でありますように!

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寒いですね。スキーシーズンですね。もう何年も滑りに行ってませんが・・・・って言うといかにも上級者のようですが初体験は30代でした。

超上級者の友達の家族とうちの家族で行って、よくあるパターンで一通り友達に教えてもらってから、いきなり山の上に連れてかれて

途方に暮れる・・・みたいな。超初心者には迂回路もヤバいっす。ゲレンデに人が誰もいなくてまっすぐのコースで下に広大なスペースが

あれば直滑降で滑り降りられるんだけど・・(初日の夜やってみたら気持よかった)スピードが出るのはそんなに怖くない。

やはり最初はターンが難しい。自分のイメージ通りに滑れたら楽しいのにね。車でいえば箱根の「芦ノ湖スカイライン」を走る感じ。

コーナーからコーナーへワインディングをぬけていく。スラローム。「箱根ターンパイク」は高速コーナーだからダウンヒル直滑降かな。

イメージするのは簡単ですけど・・目の前にはステアリングもないしコツがつかめなければ曲れない。子供の頃、得意だったスケートとも

違う。体重の移動が上手くいかない。午後にはもっと上達出来るかな? ひとまず皆の所にもどる途中だった。幅の狭い急傾斜(1人づつ

降りていくような場所)の先が二股に右と左にわかれていた。そこから左右とも長い緩斜面が続いている。友達が何も言わずにサーッと

降りた。続いて僕もゆっくり続く。一瞬彼がこっちを確認して振り返り左の方にいとも簡単にターンしていった。「えっ」だけど僕の身体は

右に向かっていた・・・右に行っちゃうと違う場所に着くので、またリフトに乗って降りてこなきゃならない・・・「やば」・・・・

慌てて無理矢理左にターン! 「あれっ」曲がりきれない! 「あーっ」「うわっ」「ぬぐっ」グチャッ。ど真ん中のストライク。突っ込んだ・・

右と左の間は林になってる。その手前のところはジャンプ台のように雪が盛り上がっていた・・・当然身体が宙を舞う。地面と水平のまま

飛んで太い木に腰から激突! ものすごい衝撃・・身体が動かない・・・息がつまる・・・なんか青空が見えてた気がする。

どうやらネットは飛び越えちゃったらしい・・・「終わった・・・」「こんなかたちでおわるのかぁ・・・」そう思った。

後で聞いた話では友達は全然気づかずにどんどん降りてっちゃったらしい・・まったく・・・・2〜3人の人が助けに来てくれて

抱き上げてくれた。一応立つ事は出来た。でも下半身が動かない感じ・・・しばらくそのままじっとしていた。「レスキューを呼びましょ

うか?」「一応ちょっと休んで様子みてみます。ありがとう。すみません。」どうやらショックで動けなかったらしい。

不思議な事に休憩してから自力で滑って戻り、午後も普通に滑った・・・まったく痛みも傷も何もない。後遺症も出てないし。

その後、懲りてスキーが嫌いになった。という事もなかった。ないないづくしである。なんともなかったので笑い話だけど打所が悪かったら

と思うと「ぞくっ」とする。激突した時、あたりが妙に静かだった記憶があるけど・・受験生のいる親がこうも滑るって書きまくっちゃって

いいのか? 今気づいた・・・フリートークで滑りまくったので、もうここからは絶対滑らない! という事に決めた。

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真夏にあったか〜いミルクティーを間違えて押してしまった話はフリートークで書きましたが、またやってしまいました・・・・

真冬に冷た〜いレモンティーを販売機で押してしまった・・・震えながらおいしく飲みました。1日にコーヒーを最低でも3〜4杯は飲むんですが缶コーヒー

だけは飲めません。まあ、そんな事はさておき最近気になった事や面白かった事。TVK(テレビ神奈川)で放送してる「サクサク」での増田ジゴロウと木村

カエラのやりとり。宮崎作品の映画のタイトルの話でチョー笑ったのが「千と千尋神隠し」「風ナウシカ」など、接続詞を変えちゃうとスゴク

可笑しい。ジゴロウはおもしろいけどカエラも「小児科」を「コジカ」と読んだり、なかなかだ。今回書いてる内容はこの1週間の中での出来事ですが

辛かったのは、混んでた地下鉄に乗ったら隣に180cm近い身長の女子高生がいて、その子のはく息がちょうど僕の顔面あたりを直撃で・・ちょっと口臭が

キツかった・・・電車を降りてホッとしていると今度は仕事相手がすんごいニンニク臭くて・・・この日は臭いにやられた。

今年のお正月はいつもと少し違う感じだった。義兄が長年の海外勤務を終えて日本に30年ぶり位に戻って来て少し話しをする機会が持てた。

本当にお疲れさまでした。そしてお帰りなさい。それから親戚のおばさんがお正月に亡くなった・・・子供の頃とか良くしてもらってたんだけど

その息子は僕のはとこで中学校時代のサッカー部の先輩になる。高年齢だから仕方ないけど残念です。御冥福をお祈りします。  そういった理由で

今年は懐かしい人や御無沙汰していた人達とたくさん再会する事が出来ました。そして確認した事は、あれからすごく時間が経ったんだという事・・

一番ショックだったのは両親とも僕が認識していた以上に歳をとっていた事です。普段、実家で接している時は気がつかなかったんだけど改めてお通夜や

告別式などで他の人と混じっていたり客観的に見れたりしたせいだと思うけど。 ちょっとした焦りと悲しさと懐かしさの混じった新年を迎えました。

お通夜、告別式ではいろいろと気になる事や出来事がありましたが、ひとつだけ書きます。お通夜をおこなう会場に向かう前に自宅で親類、身内のお別れ

があったんですが、おばさんの顔とかを濡れたガーゼでひとりづつ拭いてあげます。それでその前におきよめでお酒を少し含むんですが、なぜか

その後一口大に切ってあるお豆腐を食べるんです。不思議です。後で父親に聞いてみたらこのあたりの昔からの風習らしい。とのこと。なぜ? と

聞いてみたら「知らない」そうです。母親は2〜3km離れた町の出身ですが、そこではそういう風習はないそうです。何かきっと意味があるんだろうね。

 

サウンド*メイキング*ファイルのその2(ファイル-2)更新しました。マニアックですがぜひ! TOPから、もしくはSTADIUMのBGMのところに「SMF」の

入口があります。

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先っぽがいつも冷たい。手の先。足の先。身体はけっこう寒さになれてきているけど。そんで先っぽが暖まっている時はいつも眠い・・・

何処でも眠い。逆にいうと手足が暖まっていないと布団の中で眠れない。だんだん暖かくなってきて眠りに落ちていく時が至福の時。

頭も身体も空っぽになって布団と同化していく。女の子に手を握られて「手、冷たいね」なんて言われたら「ドキン」としてそのうち暖まって

きたら頭も身体も空っぽになって「この子と同化したい」なんて思ったりするんだろうか? どっちにしてもすぐ眠りについちゃうんだけどね・・

東北や北陸など北国出身の友達たちはみんな東京は寒い、と言う。きっと寒さが中途半端なのと寒さに対する環境や設備などの違いからだと思う。

乾燥したからっ風や高層ビルの隙間をぬう冷たい風などが、ギリギリがまん出来ないくらいの環境だから。もっと気温が低かったら他の季節と

同じ生活は出来ないはずです。新宿中央公園のホームレス達が、我慢しながら同じ場所で生活してなんとか乗り越えられる程度の冬なのである。

これは他の事にも言えますね。ギリギリ耐えられる程度までの苦痛が、普段の生活の中の苦しみだったりストレスだったりするんでしょうね。

で、乗り越えたり解消しようという意識が働かなければ苦しみの対象には入らないんでしょう。だから耐えられる苦痛を無意識に我慢している。

解決出来ると思うから我慢する。どうにかしようとする所にモチベーションがおこる。モチベーションがおこるから続けられる。続けられる

からそこに楽しみも生まれる。そしてその為には体力が必要です。最近3〜4kg体重が増えました。後2〜4kg増でベストくらいです。

ある時期に体重が減ってそれ以来どんなに食べても増えませんでした。食べ物も吸収した知識や経験や感性なども全部ブラックホールに消えて

いくようなそんな感覚でした。「ブラックホール/年齢不詳」って扶養家族欄に書き込みたいくらいだった。

変な話、僕の肺は大きいらしい。ある時、健康診断の先生がまじまじと胸のあたりを見つめて「珍しい・・」とぼやいていた。ちょっと怖い・・

高校の時、肺活量を計る測定でMAXまでいってしまったし、言われてみれば長距離走るのも楽に速かったし体力だけは確かにあった。

ところが年齢とともに肺が縮んできてるらしい・・それとともに冬の寒さや夏の暑さがきつく感じられるようになってきているようなのだ。

そしてその縮んだ肺の隙間にブラックホールが誕生したらしいのだ。(今日気がついた)そこで考えた。このホールにいろんなものを溜め込んで

必要な時に出していけばイイんだ。と。ただ唯一の問題は出し方がわからない・・・・・・・先っぽを暖めればイイのかもしれない。

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オイル交換をしてもらった。いつものように神奈川にある僕が乗ってる車種を専門にしているファクトリーへ行ってスタッフのひとりにお願いした。

今回は交換を忘れていて8ヶ月近く乗りっぱなしになってた。待ってる間に久々車雑誌を見ていたら、うちと同じ種類の車でうちより3年古い車が

けっこうな値段で売りに出てた。どうやら稀少価値が少し出てるらしいのだ・・・なんだか妙にうれしかった。

作業が終了してスタッフがボンネットを閉めようとしたら「カランコロン」妙な音がした。見るとフロントのナンバープレートが落っこちてた・・・

目が点。とれちゃった・・・走ってる時じゃなくてホントヨカッタ。エンジンとても快調です。A-2さんありがとう!   RICOW/1*26*2005

風邪をひいた。軽い頭痛と軽い熱と軽い関節痛と軽い腹痛と軽い咳と軽いノドの痛みと軽い鼻づまり。全部軽いのだが全部の症状が重なっているので

しんどい・・・昨日の夜はさすがにちょっと熱が上がった。そしてとうとう今日は食欲がなくなった・・・ごはんを2杯しか食べれなかった・・・

世間ではご飯を2杯食べてて食欲がないとは言わないらしい・・残念だ。ここんとこ食欲旺盛で昨日までは4杯食べていました。

インフルエンザ予防接種もしたのに・・しんどいけど寝込む一歩手前状態が4日続いてます。

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ヤフー・ジオシティーズフェスティバルをリタイア(棄権)してしまいました。投票していただいた方や投票しようとして来ていただいた方に御迷惑を

おかけして申し訳ありませんでした。それからSTADIUMのSMF(サウンドメイキングファイル)の方もリタイア(終了)する事になりました。

途中まで出来たサウンドは完成したらSTADIUMの方で公開しようと思っています。どちらも続けられなくて本当に申し訳ないです・・・

モチベーションがないと続かないという事を再確認させられました。SMFは曲を完成させていくんじゃなく音日記にして、その日の気分をサウンド表現

した方がきっとイイ感じでしたね。でも正直なところTOPページの投票バッジがとれてデザインも気分もスッキリした事は確かです・・・

話し変わってW杯最終予選ですが北朝鮮になんとか勝って勝ち点3をゲット出来ましたね。いろんな意見が巷を飛び交ってますが、確かにジーコの

メンバー交代のタイミングは遅いですね。去年ジーコに遭遇した時は「ノープロブレム」って感じで微笑んでくれましたが今年は本番です。

どうなるんでしょうか? でも4チーム中2位以内出場というのは過去の最終予選に比べて確率が高いのは確かです。しかしイランもバーレーンもテスト

マッチを含めて最近対戦したチームとは別物。ここ何試合のようにはいかない事も確かなのでジーコの采配が気になるところです。

ヨーロッパではいよいよ来週からUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦が始まります。楽しみです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

バルセロナにアルベルティーニが入ってうちの奥さんは突然バルサファンになりました。ACミランにいた頃からの彼のファンでイタリア代表で出場した

W杯やEUROなども含めて応援していました。現バルセロナ監督のライカールトとはACミラン時代にチームメイトで、そのライカールトのラブコール

で1月に移籍が決まりもう試合にも途中出場で出始めています。先週バルセロナはホーム・カンプノウスタジアムでアトレチコ・マドリードと対戦し

0-2で今季初めてホームで敗れました。スペインの若手NO-1のストライカー、フェルナンド・トーレスに2得点決められ、ロナウジーニョはPKを

はずしてしまった・・こういう事もある。それにしてもAマドリードの選手たちはフィジカル的に強くディフェンスも物凄く強固だった。

ところで最近やっと体調が良くなってきました。風邪が長引いてぶり返しもある中なんとか仕事をこなしました。いいアイデアが出ずに(今だから

言えるけど)かなり悩んで絶不調状態で、しかも体調悪く軽い頭痛の中・・3〜4日悩んで粘り抜いて、やっと出たアイデアをめずらしく丁寧に

仕上げて・・ものすごく時間と労力がかかってしまった。でも先方に気に入っていただけたのでホッとしました。自分としてもイイ絵が出来た

のでヨカッタ。キャンバスペーパーは決まると良いんだけど時々とても扱いづらい素材に豹変する時がある。絶対使いこなしたい!

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もうだいぶ昔の話しですが、詩人の高橋睦郎氏宅へドライブがてら遊びに行った事がありました。某音楽雑誌のデザインをしていた友人I氏とイラスト

レーター仲間のA氏、そして超大御所で今でも雲の上の存在であるイラストレーター吉田カツ氏。もちろんカツさんがいなければ、これまた超大御所の

睦郎氏宅へなんて招かれる訳もない。そしてドライバーは僕とA氏で車2台。最初は僕がI氏とカツ夫妻を乗せて運転。海の近くに住んでいる睦郎宅へ

出発。カツさんは車中後ろのシートでず〜っとムシャムシャお菓子を食べまくっていた。それ以前何度かお会いしていたが、ちゃんと面と向かうのは

初めてなので僕はあまり口数も少なく運転に集中していたところ、助手席のI氏が「今日は静かじゃない」と一言。するとカツさんの奥さんが

「無口な人なのね」と言った。「いやぁ・・緊張してるんっすよ」と答えるとカツさんが一言「だって同業者だからライバルだもんなぁ」・・・・

「ええっ?・・」「とんでもない・・・」ちょうどこの頃、ねじめ正一氏の初小説「高円寺純情商店街」の表紙を描いた後でその本が直木賞をとった

後だったかその前だったか・・忘れたけどその話をI氏がカツ夫妻に話したからだと思う。でもカツさんにしてみれば僕なんてぺーぺーの若僧だし

今思えば軽いジョークだったのかもしれないが、その時はフェアな人だと思った。カッコイイと思った。俺もそうでありたいと思った。

昨日プロ宣言してデビューした奴に10年以上キャリアや実績のある奴が簡単に追い抜かれていく世界である。プロもアマも関係ない。

年齢も関係ない。才能があっても続かなければだめだし、ただ続けていてもだめだし・・つまり安心出来るレベル、位置、立場、ポストetc

そんなものがない。あるのは自由だけ。不安定な自由だ。フリートークで前にも書いたけど安定を求めれば不自由がはじまる。それはたとえば

会社員など時間と能力をオーバーに言えば拘束されて安定収入を得る立場の人。それ以外でもたとえば、自分をプロの一流イラストレーターで

あり続けようとした場合、二流になる自由は奪われる。一流にふさわしい自分というものに縛られる事になる。今でもカツさんはこう言ったんだと

思ってる。「先輩も後輩もない。一流も二流もない。有名、無名も関係ない。名もない若僧だって容赦はしないぞ。オレよりイイ絵が描けるもん

だったら描いてみろ」その日の夜、睦郎氏宅近くの海沿いのお店で総勢7〜8人で食べて飲んだ。カツ夫妻のおごりだ。総額確か10万超えてた。

高橋睦郎氏の話しは長くなるのでやめますが、ポンッと払ったカツ夫妻が印象的だった。そういえばアートディレクターの坂川栄治氏にも1冊の

本の仕事が終了した後に、その出版社の編集者とその奥さんも入れて4人でちゃんこ鍋を食べに行き、おごっていただいた事があった。

僕が恐縮していると坂川氏は「僕も若い頃に尊敬する人によくおごってもらって、いつか必ず恩返しというか自分がおごりたい」みたいな事を

言ったらその人が「今度自分がそういう立場になれた時は、若い後輩たちに同じ事をしてあげればいい」と言われたそうです。カッコイイ。

それなのに・・・不景気だからねぇ・・・フリーの場合こういう時にパァーッと使って一応経費(交際費)でおとす。みたいな・・

でも時々、若い友達におごる額は彼等に比べて0が1個〜2個足りない・・「額の問題じゃないわよ。気持の問題よ」うちの奥さんのなぐさめの

言葉が聞こえてきそうだ。不景気だなぁ・・・しかし、だからと言ってこれを読んだ若い友達くんたち。あまり期待しないでね・・・・

こう見えてもおじさんはいろいろとたいへんなのよ。・・・・・・・・・・・・・あぁぁぁぁぁぁ。カッコワル・・・・・・・・・・・・・・

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